正常分子栄養学とは

米国がんコントロール協会日本支部代表・NPO法人がんコントロール協会理事長である森山晃嗣あきつぐが、ロジャー・ウィリアムス博士、ライナス・ポーリング博士の考え・教えを基に、30年間唱え続けた細胞レベルの栄養学です。従来のカロリーを中心とした栄養学とは違い、栄養素がいかに体内で働き細胞を作るのかを中心に研究した生化学的栄養学です。

一般社団法人健康指導師会WEBサイトより引用

森山晃嗣先生

正常分子栄養学とはアメリカの生化学者であるロジャー・ウィリアムス博士の「生命せいめいくさり」理論と、同じくアメリカの量子化学者・生化学者であるライナス・ポーリング博士などが取り組んだ「分子矯正医学」を基礎にして、森山晃嗣氏が独自に確立した栄養学です。

目次

正常分子栄養学の定義

ロジャー・ウィリアムス博士(1893年~1988年)が提唱した「生命の鎖」理論とは、栄養素は単体で摂っても意味がなく、50種類の栄養素をチームとして働かせることで、人間の細胞が健全に代謝できるとしています。

博士がこの理論を提唱した当時の状況より現代の状況では、環境汚染は進み、ストレスの多い社会になってしまっています。

正常分子栄養学ではそれらのことを考慮し、わたしたちが健康に生きるためには50種類では足りないとして、脂肪酸や植物栄養物質などを加えて現代人に合わせた栄養学を提唱しています

必要な栄養素のうちひとつでも量が足りていない栄養素があると、足りていない栄養素のレベルにまで他の栄養素も下がってしまいます。

まるで、下記の図のように壊れた桶の短い板から水が漏れだし、桶の中の水のレベルが全体的に下がるように、少ない栄養素のレベルに合わせて他の栄養素が無駄になってしまうのです。

下記の桶の図は、ドイツの科学者リービッヒが提唱した「リービッヒの最小養分さいしょうようぶんの法則」を図示したものです。

  • 樽は何枚もの板でできている
  • 板の長さがバラバラ
  • 水を入れるとどうなる?

いちばん短い板の高さまでしか水はたまりません

この1枚1枚の板に植物が必要とする栄養素である、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)などを当てはめて考えると……。どれか1つでも不足すると、そこが限界になってしまいます。

たとえば、トマトを育てるとします。

  • 窒素:十分
  • カリウム:十分
  • 水:十分
  • 日光:十分
  • でも「リン」だけ不足

トマトはリン不足のレベルまでしか育ちません。他が100点でも、リンが30点なら全体は30点止まりになってしまいます。

リービッヒは植物生理学を研究する際に、植物の生育は最も不足する栄養素の分までしか生育しないとし、不足している栄養素を施さない限り、他の栄養素をいくら施しても植物の収量はよくならないという最小養分律さいしょうようぶんりつを提唱しました。

この法則は、ロジャー・ウィリアムス博士の生命の鎖理論と同じ考え方になり、わたしたちヒトに必要な栄養素のバランスを考える上でもあてはまる法則なのです。

骨を強くするために、カルシウムばかり気にして摂っても、他の栄養素が足りていなければ、体に摂り入れたカルシウムが有効利用されないということです。

5つの「いのちの鎖栄養物質」とは

従来の栄養学において、わたしたちの生命活動に必要な栄養素は、19世紀から言われている三大栄養素である炭水化物・脂肪・タンパク質、そしてビタミン・ミネラルを加えた五大栄養素があり、1970年ごろから食物繊維が加えられています。

さらに1980年以降、ポリフェノールやカテキンといった植物栄養物資(ファイトケミカル)も加わっています。

理由として、当時の炭水化物などは、現代ほど精製されたものが少なくビタミン・ミネラルが今より含まれていたでしょうし、現代より環境毒素が少なかったと思われますので、解毒するために必要な栄養素の量も少なくてすんでいたと考えられます

しかし、現代では手軽に食べられる加工食品は精製された炭水化物から作られているものが蔓延していて、必要なビタミン・ミネラルがまったく含まれていなかったり、含まれていたとしても必要量を満たせるものではありません。

また、車の排気ガスや電磁波、テンポの速い現代の生活スタイルによるストレスなど、健康を保つうえで必要な栄養素は、解毒するための栄養素に重きをおかなければなりません。

そこで、正常分子栄養学では、従来のカロリー栄養学とは違う、下記の5つの栄養素をいのちの鎖栄養物と定義しています。

いのちの鎖栄養物質
  1. タンパク質(アミノ酸)
  2. 脂肪酸(飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸)
  3. ビタミン(15種類)
  4. ミネラル(45種類以上)
  5. 植物栄養物質(ファイトケミカル)

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